今回の記事は、私が現在、取引をさせて頂いている「インドネシア」と言う国のインタ-ネット事情のお話しを致します。
コチラはスマ-トフォン等のモバイル回線の話では無く、あくまでも、会社や自宅等で使われている固定インタ-ネット回線のお話しになります。
4Gや今後にメインになっていくであろう5G等のモバイル回線でのインタ-ネット事情については、他に日本語で書かれた記事などの情報をお見掛けしますので、そちらはお任せしておこうと思います。
日本は通信インフラがとても発展していて、信頼性が高いです。
東南アジア周辺国のインタ-ネットのイメ-ジは・・・
- 速度が遅い
- 普及してなくてネットに繋がらない
- 特定のキーワ-ドに対して規制がある
この様な不安があるのではないでしょうか??
特にインドネシアへ出張する場合はとても不安になりますね
インドネシアのインタ-ネットの環境
インドネシアのインタ-ネット環境に対して、かなりネガティブなイメ-ジがあるのが一般的です。
なぜ、そのイメ-ジがあるのか過去の状況も含めてお伝えしていきます
過去のインタ-ネット事情
日本で光ファイバ-でのインタ-ネットが普及し始めたのが、だいたい2000年代初頭ですが、インドネシアはかなり遅れていて、光ファイバ-でのインタ-ネットが普及し始めたのが、だいたい2010年代半ばからとなります。
それまでは、ネット回線のメインはADSL方式がメインでした。
ただ、当時まだ日本でサービスが継続されていたADSL方式と比較して、回線品質はかなり酷かった記憶があります。
新規に電話会社へ開通申し込みをするも・・・
- 電話局の中で機材が不足しており新規申し込みは不可能
- ADSL開通後であっても、とても回線速度が遅い・・
- 夕方のスコ-ル(大雨)が始まった途端に、このADSLモデムがリンクしなくなりネットが使えない.....etc
この様な固定回線インタ-ネット事情がありましたので、インドネシアの人々の大多数がモバイル回線をテザリングして自宅でネットサ-フィンをしていました。

現在のインタ-ネット事情
インドネシアでは現職の大統領に代わってから、国家規模の大きなプロジェクトでインドネシア全土の光ファイバ-網の整備を2015年辺りから急速に推進しました。普及率としては、ほぼインドネシア全土でインタ-ネットが使えます。
日本からも多くの通信工の方々が、日本の大手通信工事会社を経由してインドネシアへ技術者として派遣されていた記憶があります。
それまでは、ジャカルタ等の都心部を除いては、ほぼ電気ケーブルしか設置されていなかった「電信柱」に、光ケーブルが新たに設置されていきました。
私が良く訪れるインドネシアの「バリ島」で、最西端の町であるネガラ市を訪れた時に、取引先の現地法人が既に光ファイバ-を利用していてビックリした記憶があります
写真は光ファイバ-の接続箱ですね。重要な情報となる「接続点番号」が直接記入されていますが、赤道直下に位置する国特有のとても強い紫外線で消えてしまわないかと、少し心配になります。

日本と比較して今のインドネシアのインタ-ネットはどう?
日本は通信事業者が自社原因で「通信障害」を出してしまうと、管轄の省庁より改善指導が出されるので、日本と比較すると、その仕組み上の問題で通信障害が発生しても何も行政指導が行われないインドネシア側は、ネット回線の品質は劣ってしまいます。
インドネシアあるあるで・・・・
- 雨が降ると急にインタ-ネットが使えなくなる
- インタ-ネットが使えないので、通信事業者に電話して修理を依頼したが何日も来てくれない
- そもそも何日もインタ-ネットが使えない ....etc
残念ながら、上記に挙げた様な事は日常茶飯事です。
コレは完全に施工品質の問題です。


インタ-ネットは本当に使えるの??
インドネシアの滞在方法によって、インタ-ネット環境の確保方法が変わってきます。
駐在員として滞在
会社側から用意されて住居には、最初から住人用のフリ-WiFiが備え付けられている事が多いです。
光ファイバ-を利用したWiFiなので、動画視聴程度であれば問題なく可能です。
まず、インタ-ネットが使えない事はないでしょう。
短期出張
宿泊施設のグレ-ドによって通信速度が変わってきます。
安いホテルだと、光ファイバ-の契約プランも最低料金である事が多く、WiFiが繋がってもインタ-ネットに繋がらない事があります。
逆に費用が高いホテルであると、快適なインタ-ネットの速度が期待出来ます。
WiFiが使いモノにならない時は
日本と同じく元となる光ファイバ-のプロバイダ-によって当たり外れはあります。
日本側もpppoe接続のインタ-ネットが、特定の時間帯でとても遅いのが特定のプロバイダ-で長らく改善されていないので、一概にどちらの国のネット回線品質が「良いor悪い」は言えません。
もし、備え付けのWiFiが使い物にならないレベルであれば、諦めてモバイル回線でインタ-ネットを利用して下さい。
インドネシアは日本と異なり通信インフラの構築がかなり遅れていたので、モバイル回線ネットワ-クが先に発達した関係で十分に代用は可能です。
ただ、注意点として・・
- スマ-トフォン用のSIMカードを利用してテザリングすると日本より高い
- モバイルル-タもあるが、日本のモバイルル-タ-の維持費と同じ位
意外に費用が高くつきます。
しかし、インドネシアでのモバイル回線でのインタ-ネットは通信速度も速く、普及率の関係で割とどこでも使えるのでオススメです。
また、別の機会でインドネシアのモバイルインタ-ネットの事情はお知らせします。
最後に
これは私の知人で食品関連のグル-プ会社の代表している超富裕層のお話しです。
彼は趣味であるオンラインゲームを快適に楽しみたいので、プロバイダ-(通信事業者)を丸ごと買収していました。
インドネシアは生活にかなり余裕のある富裕層もそこそこ多く、彼らは光ファイバ-以前のADSL方式の時代でも「ビジネス回線」を利用する事により快適にインタ-ネットを楽しんでいました。
コレは極端な例となりますが、インドネシアのインタ-ネット環境のポテンシャルはそこまで酷くはありません。
東南アジアあるあるのお話しですが、日本と同じ水準のモノ、例えば・・
- 安全な食事
- 快適な住居
- 医療
- 安全....etc
を求めれば、日本に住んでる以上にコストが掛かってしまいます。
インタ-ネットも、お金さえ多めに出せば日本と同じ位の環境を得る事が出来ます。
日本は外から見てみると、高品質なインフラが安く、そして快適に享受出来るなかなか良い国ですね